ランチタイムコンサート
オーボエとピアノで綴るロマンティシズム
オーボエ 杉原 玄一郎
ピアノ 多賀谷 祐輔
今日は昨日に引き続きオペラシティのコンサートホールに。無料のランチタイムコンサートだが、この大ホールでの室内楽に興味があったので。
2階以上は閉鎖で1階席に。見上げると天井の高いこと。
昨日の大音量に比べると、当然ながら音量は控えめ。無料ということもあり、演奏中も観客席からはいろいろな音が聞こえ、S/N比はかなり悪い。
スタインウェイの音色のきつめの響きがとれて、個人的には聞きやすいと感じた。
2012年11月27日
2012年11月26日
オペラシティ コンサートホール
第169回NTT東日本 N響コンサート
今日も2階サイドの席。昨日に続いてオーケストラ全体が俯瞰できて、音源が縦横に拡がって聞こえる。仮称2D音源オーケストラ。
舞台の一部が見えないのはいたしかたなし。ただ、2列目の席でも1列目との間に手すりがあって視覚的にかなり邪魔。ない方がいいと思う。前に2階正面で聞いた時よりも直接音の迫力が増している。
今日のプログラムでは、途中オーケストラの編成がいろいろ変化して面白かった。
木管、金管、打楽器が退場して弦のみ。横から見ているので、音源が縦方向に拡がる。
この曲では、弦楽器を大幅減員で、ギターとの音量的バランスをとっている。木管、金管パートはいるので、オーケストラが縦長になっているのが上から見るとよくわかる。音源は横方向に拡がる。
その他の曲では、舞台がフルに埋まっている。この場合の最強奏(含バスドラム)では、音がひとかたまりになってやってきて、ほとんどノイズ状態かと思った。初期反射の強いシューボックスの欠点で、後期ロマン派などのフォルテシモでは音が濁ると聞いてことがあったが、このことだったのか。ただ、オーケストラか指揮者は、この点について何らかの配慮があってもよかったのではないかと。
今日も2階サイドの席。昨日に続いてオーケストラ全体が俯瞰できて、音源が縦横に拡がって聞こえる。仮称2D音源オーケストラ。
舞台の一部が見えないのはいたしかたなし。ただ、2列目の席でも1列目との間に手すりがあって視覚的にかなり邪魔。ない方がいいと思う。前に2階正面で聞いた時よりも直接音の迫力が増している。
今日のプログラムでは、途中オーケストラの編成がいろいろ変化して面白かった。
- レスピーギ:リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲
木管、金管、打楽器が退場して弦のみ。横から見ているので、音源が縦方向に拡がる。
- ロドリーゴ:アランフェスの協奏曲
この曲では、弦楽器を大幅減員で、ギターとの音量的バランスをとっている。木管、金管パートはいるので、オーケストラが縦長になっているのが上から見るとよくわかる。音源は横方向に拡がる。
その他の曲では、舞台がフルに埋まっている。この場合の最強奏(含バスドラム)では、音がひとかたまりになってやってきて、ほとんどノイズ状態かと思った。初期反射の強いシューボックスの欠点で、後期ロマン派などのフォルテシモでは音が濁ると聞いてことがあったが、このことだったのか。ただ、オーケストラか指揮者は、この点について何らかの配慮があってもよかったのではないかと。
2012年11月25日
一橋大学 兼松講堂
くにたち兼松講堂音楽の森コンサート
伊藤 恵、ベートーヴェンを弾く
オールベートーベンプログラムだが、前半はピアノソナタ2曲で、後半はピアノ協奏曲。休憩時間中にオーケストラの席のセッティング。なかなか見る機会はないので、まじまじと見てしまった。(椅子と譜面台を並べるだけなので、どうということもないのだが)
2階サイドのバルコニー席へ。席の前後の間隔が狭く、足のやり場がない。下をみると、1階ではもう少し間隔が広くて、そのようなことはないようだ。
音響については、こちらに解説が。ピアノとの相性がいいことが説明されている。
永田音響設計のニュースより
このホールには2回ほど来たことがあったが、2階席ははじめてである。サイドからオーケストラを聴くことは初めてだったが、こんなに面白いものとは思わなかった。
正面からだと、音源はほぼ左右一直線にならんで、ステレオで聞くのとさほど変わらない。サイドの上方からだと、(今回は右サイド)視界の上にバイオリン、右に木管、下に低音の弦と拡がり、そのそれぞれからの音がやってくる。協奏曲なので、おまけにピアノの音が視界の左から聞こえる。家庭での再生環境や、イアホンでは聞くことのできない音源の縦方向への拡がりに感心した。
プログラムは啓発的で、ホールの古典的趣きや、いい天気に恵まれたことももあって楽しい休日の午後であった。
伊藤 恵、ベートーヴェンを弾く
オールベートーベンプログラムだが、前半はピアノソナタ2曲で、後半はピアノ協奏曲。休憩時間中にオーケストラの席のセッティング。なかなか見る機会はないので、まじまじと見てしまった。(椅子と譜面台を並べるだけなので、どうということもないのだが)
2階サイドのバルコニー席へ。席の前後の間隔が狭く、足のやり場がない。下をみると、1階ではもう少し間隔が広くて、そのようなことはないようだ。
音響については、こちらに解説が。ピアノとの相性がいいことが説明されている。
永田音響設計のニュースより
このホールには2回ほど来たことがあったが、2階席ははじめてである。サイドからオーケストラを聴くことは初めてだったが、こんなに面白いものとは思わなかった。
正面からだと、音源はほぼ左右一直線にならんで、ステレオで聞くのとさほど変わらない。サイドの上方からだと、(今回は右サイド)視界の上にバイオリン、右に木管、下に低音の弦と拡がり、そのそれぞれからの音がやってくる。協奏曲なので、おまけにピアノの音が視界の左から聞こえる。家庭での再生環境や、イアホンでは聞くことのできない音源の縦方向への拡がりに感心した。
プログラムは啓発的で、ホールの古典的趣きや、いい天気に恵まれたことももあって楽しい休日の午後であった。
兼松講堂と銀杏 |
2012年11月23日
明治座
十一月花形歌舞伎
夜の部 通し狂言 天竺徳兵衛新噺
今日は家族サービス。休日なので、昼過ぎに出発して改修工事が終わった東京駅をまず見物。
その後、日本橋で遅い昼食をゆっくりとり、日本酒二合で気持ちよくなったところで、明治座に移動した。飲んだら眠くならないかという声もあったが、この演目ではそれはあるまいときっぱり断言。
一階席で見物。芝居の方は、猿之助が三幕ほぼでずっぱりで、宙乗りや早変わりなどなど見所もたっぷりある。楽しめた。
芝居はとてもテンポよく進み、終了が八時ちょっとすぎで予想外に早かった。これはこれでいいのかも。この時間なら、終演後の夕食の選択肢もかなり増える。
実は七月には襲名披露の新橋演舞場にいっており、すっかり新猿之助の追っかけとなってしまっている。公演日は残り少なくなってきたのだが、昼の部も見に行こうという話も出た。スケジュールが取れず、思いとどまった。
2012年11月17日
府中の森芸術劇場 どりーむホール
国分寺フィルハーモニー管弦楽団 第45回定期演奏会
府中市はお金持ちで有名な自治体である。
その府中の森芸術劇場は、どりーむホールという大ホール、ウィーンホールという中ホール、ふるさとホールという邦楽用の3ホールを持つ。昔、ふるさとホールに文楽を見に来たことがあるが、その他は未訪問。
今日は大ホールでのオーケストラを聞きに来た。例によって、とりあえず2階に。
恒例の開演前のざわめきの残響聞き取りだが、扇形にしては残響がある。演奏でもそれは感じられ、オーケストラでもなかなか響くホールであった。だが、あいにく大きなホールだけに、音量が2階ではやや不足感がある。
このホールの通は、2階袖の前に張り出している席を狙っている模様。早くから埋まっていた。
細かく区画して、そのそれぞれの角度をより並行に近づけてある側面壁の形状が、疑似シューボックス的な効果で、響きを良くするひとつの要因に思えた。もうひとつ考えられる要因はその材質ではないだろうか。近くでたたいてみると、材質はよくわからないが比較的金属的な音がした。セラミックぽい??が、よくわからない。側面壁では、吸音や拡散処理はしていないようである。建設時によく考えた(お金をかけた)んだろうなあ。
休憩時間には売店も営業していて、コーヒー、ジュース、ビール、ワインなどを販売していた。アマオケでこんなのはじめて見た。さすが府中市はお金持ちで、、、
あえて文句を付けるとすれば、低音域の初期反射を含めた残響が少し弱いのかもしれない。ティンパニ、チェロ、コントラバスがもう一つ前に出てこない感があった。将来の改修時にはこの辺りも考慮していただければ、より良いホールになると思われた。ぜひ、お金をたくさんかけて、、、
あと、見かけがグレーでちょっと殺風景。ここにもお金を、、、
ウィーンホールは、シューボックスなのでぜひ近日中に来てみたい。
2012年11月16日
小金井市民交流センター 大ホール
小金井市民オーケストラ 創立30周年記念演奏会
昨年(2011年)オープンした新しいホール。壁面や床は木で仕上げてある扇型ホールである。仕上げの効果を試聴できることを楽しみにして会場へ。
ホールに入り、開演前のざわめきを聞くと同様の内装のシューボックスに比べての残響の少なさは明らかで、扇形のホール形状の不利なことがわかった。ただし、演奏に対する仕上げの効果はあると思う。抑えた残響ながら、昔の多目的ホールよりはずいぶんと音楽的に響いていると感じた。
オーケストラの演奏への効果ではシューボックスに負けているのかなと、個人的には思われたが、ピアノではこちらのホールでの演奏を好ましく思う人が多いのではなかろうか。ピアノについてはシューボックスよりもはっきりと明瞭に聞こえ、響きが濁ったりすることは少ないのではないかと。
観客のマナーや、客扱いについては???な点も多かった。悪名高いどこからか漂う鈴の音もはじめて聞くことができた。
ただしシューボックスに比して、咳き込む音や、パンフレットいじりの雑音ははるかに気にならない。この点である意味、音響的な利点があると思った。シューボックスでは、どこのどんな小さな音も会場全体に響き渡り、よく聞こえるのである。
補足であるがこの会場では、2階へ上がる階段もウッディである。上がったすぐ先のホワイエの空間では、木の仕上げの壁とコンクリート打ちっぱなしの壁に囲まれているのだが、残響がかなり少ない。コンクリート打ちっぱなしのほうが、カーブになっているからであろうと思われる。ホール形状の残響への効果についての理解が深まった気がした。
小金井市民交流センター 大ホール 2階ホワイエ |
2012年11月14日
音響設計
音響設計という仕事では、ホール劇場その他の建築時や改修時にコンサルタント業務をしているようだ。その内容は多岐にわたって、
したがって、たとえ残響時間が短くとも、音響性能のすぐれたホールであることもありうる。そういったホールについてであっても、よくわからないままにコンサートの宣伝やマスコミなどで、
という誤変換があるようである。昔だまされました。
どうも、音響という単語自体を使うことに罪があるようにもおもえる。すなおに読むと、音響では音の響き、すなわち残響を含んだ音としかとれない。(辞書にも音のひびきとかいてある。)
音響設計といわずに、音環境設計とかいったほうがいいような気が…
- 会場の防音。外部からの雑音を防ぐと同時にホールからの音漏れを防ぐ。
- 空調音の抑制。
- 音楽を妨げる定在波などの除去。
- 用途に合った残響時間の設定。
- PA 用のスピーカーの配置計画やその他の電気系。
したがって、たとえ残響時間が短くとも、音響性能のすぐれたホールであることもありうる。そういったホールについてであっても、よくわからないままにコンサートの宣伝やマスコミなどで、
音響のいいホール
↓
響きがいいホール
↓
豊かな残響
という誤変換があるようである。昔だまされました。
どうも、音響という単語自体を使うことに罪があるようにもおもえる。すなおに読むと、音響では音の響き、すなわち残響を含んだ音としかとれない。(辞書にも音のひびきとかいてある。)
音響設計といわずに、音環境設計とかいったほうがいいような気が…
2012年11月13日
フェルマータ
学校音楽では、単に音や休符を伸ばす記号として教わったフェルマータだが、イタリア語では「止まる」という意味だそうだ。
したがって、そこで演奏を一時とめるというのが本来の指示であろうが、とまって何をするかというと、音の残響が消え入るまで待つという考えがあるらしい。演奏する場所によって残響時間が異なることにより、次の音までの時間間隔が変わってくる。
先日のお勉強リンク先より引用
なるほど、知らなかった。この考え方だと、同じ演奏者であっても、演奏場所が違うとフェルマータでとる時間が変わってくることになる。
曲の最後の休符にフェルマータがついていることもあるが、これも今まで「なんのこっちゃ?」だったが、残響が消え去るまでが曲の内というのが意図なんだとわかる。
また、ベートーベンの第5交響曲の冒頭のフェルマータの解釈については、いろいろ議論があるようだが、ちょっと調べた範囲では残響も含めた議論はみあたらない。再考の余地ありというところか。
フェルマータの記号についてだが、
WiFi の記号に似ていないか?
WiFi が電波の拡がりをあらわしているのと同じく、フェルマータは音の拡がりをあらわしているに違いないと妄想したりして。
したがって、そこで演奏を一時とめるというのが本来の指示であろうが、とまって何をするかというと、音の残響が消え入るまで待つという考えがあるらしい。演奏する場所によって残響時間が異なることにより、次の音までの時間間隔が変わってくる。
先日のお勉強リンク先より引用
なるほど、知らなかった。この考え方だと、同じ演奏者であっても、演奏場所が違うとフェルマータでとる時間が変わってくることになる。
曲の最後の休符にフェルマータがついていることもあるが、これも今まで「なんのこっちゃ?」だったが、残響が消え去るまでが曲の内というのが意図なんだとわかる。
また、ベートーベンの第5交響曲の冒頭のフェルマータの解釈については、いろいろ議論があるようだが、ちょっと調べた範囲では残響も含めた議論はみあたらない。再考の余地ありというところか。
フェルマータの記号についてだが、
フェルマータ |
WiFi の記号に似ていないか?
WiFi |
2012年11月12日
リバーブ
大昔、学生時代にシンセやデジタルピアノなどで打ち込みで音楽をつくっていた(1980年代前半)。最終的な仕上げには、音の拡がり感をつけるためリバーブが必要なのだが、これが恐ろしく高い機材でなかなか買えなかった。
最終的には、SONYのデジタルリバーブMU-R201を入手したのだが、この機械をいろいろ設定して試すことにより、残響についていろいろ知ることができたことを思い出した。
ホールの残響の性質は、決して残響時間のみでそのすべてがわかるものではない。残響の特性のある一面のみを表している数値に過ぎない。いろいろなホールを訪ねることにより、いろいろ体験できて、検証することができた。
下のリンクからリバーブについてのいろいろな解説がみられる。サンプル音が聞けるサイトもある。
「リバーブ パラメータ」を検索する。
最終的には、SONYのデジタルリバーブMU-R201を入手したのだが、この機械をいろいろ設定して試すことにより、残響についていろいろ知ることができたことを思い出した。
ホールの残響の性質は、決して残響時間のみでそのすべてがわかるものではない。残響の特性のある一面のみを表している数値に過ぎない。いろいろなホールを訪ねることにより、いろいろ体験できて、検証することができた。
下のリンクからリバーブについてのいろいろな解説がみられる。サンプル音が聞けるサイトもある。
「リバーブ パラメータ」を検索する。
2012年11月11日
彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール
国分寺チェンバーオーケストラ コンサート
やはりシューボックスは良い。
会場は604席で、直近に訪問したシューボックス型の杉並公会堂の1190席に比べると小さめ。
杉並公会堂ほど響くことはないが、やや短めながらも残響はしっかりとあり、明瞭感がある。バランスがとれていて一般受けはこちらのほうがするのではないかと思われた。
クラシックのコンサートで、扇型の平面を持つホールに対して、並行に配置された側面壁を持つシューボックスの優位性を再確認。響きが豊か(後期残響成分が多く)、演奏される音自体も量感があり、明瞭に聞こえる(初期反射の影響)。
参考:ウィキペディアで「残響」を見る
参考:ウィキペディアで「残響」を見る
やや、残響が少なめなのは床面の勾配が、他と比べてややきつくなっていることが関係しているのだろうか。後ろのほうからでも見やすく、いいんだけどね。結構いろいろなバランスがうまくとれているホールと思った。
ここもまた、2階席は封鎖されていた。アマオケには2階席は貸さないとのホール間協定でも結ばれているのか?今後の課題として、シューボックスのホールでの席ごとの差、特に2階のバルコニーあたりの違いをチェックしていきたいと考えているだけに残念。
さいたま芸術劇場 |
2012年11月10日
ルネ小平 小平市民文化会館 大ホール
中央フィルハーモニア管弦楽団 第64回定期演奏会
国分寺で昼食をとって、西武電車で小平をめざす。人身事故の影響でダイヤが乱れていて、小川駅より歩く。ちょっと遠い。途中、住宅街で道に迷うがスマホのGPSに助けてもらって、開演ギリギリに到着。2階席に。
ホールは1、2階席とも勾配が大きくかなり見やすい。大きく見おろしているので、オーケストラの各メンバーの動きがよくわかる。
残響時間は短め。ホールのエントランスロビーは吹き抜けで、その上部に2階席のホワイエが延長されている。こちらの空間のほうがけっこうよく響く。プロムナードコンサートなど催してはいかがか。
チャイコフスキーの交響曲第6番。例の第3楽章の終わりでは、拍手まったくなし。いろいろなケースがあるようで見かたもさまざまのようだが、いちおう記しておく。
明日も出動予定。
2012年11月8日
オペラシティ リサイタルホール
イグナツ・リシェツキ ピアノリサイタル
リサイタルホールは初。これでオペラシティの3会場をコンプリート。
公表されている残響時間は1.2秒(満席時)ということで短めに設計した様である。確かに、開演前の話し声の響きをきいても、デッドである。
ホールは床、壁共に木張りの箱型の空間で、これまで見てきたシューボックスのホールと基本構造は大差ないように見えるのに、なぜここまで残響が少ないのか?ホールの容積と、奥行き対幅の比が効いているのかもしれないが、今のところ不明。要精査。
ピアノの演奏は細かなところまで明瞭に聞こえ、先日の杉並公会堂で聞いた残響たっぷりのピアノ協奏曲とは好対照。一般に、室内楽はデッドで解像感が高いほうが好まれているのかもしれないが、個人的にはもっと響いてもいいような気もする。
リストの実演は初めて聞いた。ピアノのダイナミックレンジと周波数帯域を使い切った曲を好演。これまでリストのピアノ曲を録音などで聞いてもあまりピンとこなかったのだけれども、実際に聞くことによって「リストいいじゃん」と思った。また機会があったら聞いてみたい。
リサイタルホールは初。これでオペラシティの3会場をコンプリート。
公表されている残響時間は1.2秒(満席時)ということで短めに設計した様である。確かに、開演前の話し声の響きをきいても、デッドである。
ホールは床、壁共に木張りの箱型の空間で、これまで見てきたシューボックスのホールと基本構造は大差ないように見えるのに、なぜここまで残響が少ないのか?ホールの容積と、奥行き対幅の比が効いているのかもしれないが、今のところ不明。要精査。
ピアノの演奏は細かなところまで明瞭に聞こえ、先日の杉並公会堂で聞いた残響たっぷりのピアノ協奏曲とは好対照。一般に、室内楽はデッドで解像感が高いほうが好まれているのかもしれないが、個人的にはもっと響いてもいいような気もする。
リストの実演は初めて聞いた。ピアノのダイナミックレンジと周波数帯域を使い切った曲を好演。これまでリストのピアノ曲を録音などで聞いてもあまりピンとこなかったのだけれども、実際に聞くことによって「リストいいじゃん」と思った。また機会があったら聞いてみたい。
オペラシティ ガレリア |
2012年11月7日
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