2012年11月25日

一橋大学 兼松講堂

くにたち兼松講堂音楽の森コンサート
伊藤 恵、ベートーヴェンを弾く

オールベートーベンプログラムだが、前半はピアノソナタ2曲で、後半はピアノ協奏曲。休憩時間中にオーケストラの席のセッティング。なかなか見る機会はないので、まじまじと見てしまった。(椅子と譜面台を並べるだけなので、どうということもないのだが)

2階サイドのバルコニー席へ。席の前後の間隔が狭く、足のやり場がない。下をみると、1階ではもう少し間隔が広くて、そのようなことはないようだ。

音響については、こちらに解説が。ピアノとの相性がいいことが説明されている。
永田音響設計のニュースより

このホールには2回ほど来たことがあったが、2階席ははじめてである。サイドからオーケストラを聴くことは初めてだったが、こんなに面白いものとは思わなかった。

正面からだと、音源はほぼ左右一直線にならんで、ステレオで聞くのとさほど変わらない。サイドの上方からだと、(今回は右サイド)視界の上にバイオリン、右に木管、下に低音の弦と拡がり、そのそれぞれからの音がやってくる。協奏曲なので、おまけにピアノの音が視界の左から聞こえる。家庭での再生環境や、イアホンでは聞くことのできない音源の縦方向への拡がりに感心した。

プログラムは啓発的で、ホールの古典的趣きや、いい天気に恵まれたことももあって楽しい休日の午後であった。


兼松講堂と銀杏



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