2012年11月16日

小金井市民交流センター 大ホール


小金井市民オーケストラ 創立30周年記念演奏会

昨年(2011年)オープンした新しいホール。壁面や床は木で仕上げてある扇型ホールである。仕上げの効果を試聴できることを楽しみにして会場へ。

ホールに入り、開演前のざわめきを聞くと同様の内装のシューボックスに比べての残響の少なさは明らかで、扇形のホール形状の不利なことがわかった。ただし、演奏に対する仕上げの効果はあると思う。抑えた残響ながら、昔の多目的ホールよりはずいぶんと音楽的に響いていると感じた。

オーケストラの演奏への効果ではシューボックスに負けているのかなと、個人的には思われたが、ピアノではこちらのホールでの演奏を好ましく思う人が多いのではなかろうか。ピアノについてはシューボックスよりもはっきりと明瞭に聞こえ、響きが濁ったりすることは少ないのではないかと。

観客のマナーや、客扱いについては???な点も多かった。悪名高いどこからか漂う鈴の音もはじめて聞くことができた。

ただしシューボックスに比して、咳き込む音や、パンフレットいじりの雑音ははるかに気にならない。この点である意味、音響的な利点があると思った。シューボックスでは、どこのどんな小さな音も会場全体に響き渡り、よく聞こえるのである。

補足であるがこの会場では、2階へ上がる階段もウッディである。上がったすぐ先のホワイエの空間では、木の仕上げの壁とコンクリート打ちっぱなしの壁に囲まれているのだが、残響がかなり少ない。コンクリート打ちっぱなしのほうが、カーブになっているからであろうと思われる。ホール形状の残響への効果についての理解が深まった気がした。

小金井市民交流センター 大ホール 2階ホワイエ

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