2014年11月28日

日経ホール

大手町座 第16回
市川猿之助 歌舞伎舞踊公演


  • 鶴亀 (素踊り)
  • 悪太郎

・猿之助3連発最終回.
・チケット発売日・発売時刻にに予約サイトへ突撃したが,後方の端の席しか取れず.
・踊りは大変面白かった.あいかわらずうまい.感心した.
・しかし15分+一幕(50分)で9000円はさすがに高いと思った.
・終了後は例によって鮨.さすがにそろそろ飽きてきたか.鮨ブームそろそろ終了の予感.

2014年11月19日

明治座 十一月花形歌舞伎


 四天王楓江戸粧
   
辰夜叉御前  
平井保輔 市川 猿之助
相馬太郎良門  
小女郎狐の精  
   
渡辺綱/碓井定光 市川 右 近
和泉式部妹橋立 市川 笑 也
田原千晴/卜部季武/鷺の森有祐卿 市川 猿 弥
鬼童丸実は季武弟季明 市川 團 子
和泉式部 市川 笑三郎
季武妹春町 市川 春 猿
家主茂九郎右衛門/後家おくま 市川 寿 猿
坂田公時/左少弁優連卿 市川 弘太郎
七綾姫 尾上 右 近
左大臣高明 坂東 亀三郎
さぼてん婆 坂東 竹三郎
源頼光 市川 門之助
保輔母幾野 片岡 秀太郎


  • 昼は神田駅から蕎麦屋へ.2時過ぎても人がいっぱい.2本飲む.おいしかった.
  • 三井美術館に時間があったので寄る.東山文化関連の展示.油滴天目を20年ぶりくらいに見る.軸物は年月がたっているせいか,色あせたもの多数.かけあしで.
  • さらに徒歩で明治座に.

  • 楽屋落ち多し.
  • 能の土蜘蛛・千筋之伝は昔みた.糸投げは前ジテが一回だったような記憶がある.後ジテはけっこうたくさん投げるものだと感心したんだった.
  • 今回はじゃんじゃん投げまくり,宙乗りしても投げまくり.ちょっとだらだら投げ過ぎではと思っていたら,最後の最後でドカーンと炸裂.なるほどと感心した.しつこい澤瀉屋の面目躍如.
  • 二度目の暫くに爆笑.
  • 團子御曹司には会場ヒートアップ.
  • 3幕の切の舞踊は楽しかった.そう快.
  • 狐のくだり,パロディーとしておもしろかった.リーガルハイで半沢直樹のパロディーをやっていたような感じ.大うけ,2回目の宙乗りもこの意味で必然だった.
  • 顔見世の世話物の約束で雪が積もっていると.でも,千本桜の暗示で桜が一本狂い咲いている訳ね.

2014年11月16日

パルテノン多摩

新日本フィルハーモニー交響楽団 多摩定期
指揮:高関 健
メゾ・ソプラノ:加納悦子

マーラー:亡き子をしのぶ歌
マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調

・最近,長い楽曲に耐えられなくなってきたんだろうか?
・後,大音量も
・同日夜のNHKの放送もマーラー:交響曲第5番(イスラエルフィル)であった.

2014年10月24日

新橋演舞場

夜の部

通し狂言 獨道中五十三驛
  
猿之助
 
門之助
右 近
笑 也
猿 弥
弘太郎
笑三郎
春 猿
寿 猿
隼 人
米 吉
亀 鶴
男女蔵
竹三郎
錦之助

昼に寿司を食べてから,銀座に.

・花道よりの前列.
・まわりの見物衆(主におばさん)のテンション高すぎ.開幕から全開モード.
・見どころたくさんで,猿之助をお腹いっぱい見ることができた.
・早変わり多数.どれもうまいもんだが,個人的に気に入ったのはバカ殿.
・本水は,舞台の奥がメインで油断してたら花道から水をまかれて,ちょっと濡れた.
・大詰めを舞踊でしめて,大変結構.
・9時終了.

2014年10月4日

府中の森芸術劇場 ふるさとホール


人形浄瑠璃

菅 原 伝 授 手 習 鑑
 寺入りの段
 寺子屋の段

釣 女

・府中駅からコミュニティーバスに乗ったが,結局最後まで座れず.
・昼の部は売り切れだったようだが,夜の部の後方席にはかなりの余裕.

・人形浄瑠璃の寺子屋は丸本歌舞伎(結構眠くなる)と違ってサクサク進行する感が強い.

理由

  1. 花道がない
  2. 各役者の見せ場で見えをたっぷり切ったりして,時間を取ることがない
  3. 衣装替えに時間がかからない.
というわけで,全然眠くならなかった.

・釣女とくにおもしろかった.松羽目の舞台を人形浄瑠璃では,はじめてみた.元は狂言の演目だが,常磐津舞踊経由で移入されてきたらしい.狂言のせりふ回しがいつのまにやら浄瑠璃の節まわしにかわったりするあたりが,絶妙.たとえは古いがフュージョンですな.

・で帰りに夕食の蕎麦と.



彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール

ピエール=ロラン・エマール

バッハ 平均律クラヴィーア曲集第1巻 全曲

・ずいぶん久しぶりの埼玉でのコンサート.まず,武蔵野線を途中下車して,いつもの蕎麦屋へ行ってみてびっくり.以前はそれほど混んでいなかったのに,すっかり人気がでたようで,全席2回転の盛況であった.ちょっと駅から離れた,隠れ家的な店だったのに.

・ホールには当日券なしとの張り紙がされるほどの盛況ぶり.みんなマニアックだなあ.

・会場に入って,譜めくりの人用のいすが無かったので,全曲暗譜かすごいとびっくり.実際はそうではなくて,各調の前奏曲とフーガそれぞれを一枚の紙にコピーしたものを持参で,自分で一枚づつめくっていた.よく考えられている.

・曲は中学高校のころにグールドのLPをよく聞いていた(はまっていた).それが,よかったのか悪かったのか.耳がそうなってしまっている.あと,アンソニー・ニューマンのハープシコードによる演奏も持っていたんだった.

2014年9月22日

歌舞伎座

秀山祭九月大歌舞伎

昼の部,一幕見

・鬼一法眼三略巻
菊畑
   
吉岡鬼一法眼 歌 六
虎蔵実は源牛若丸 染五郎
皆鶴姫 米 吉
智恵内実は吉岡鬼三太 松 緑

夜の部 3階席 袖

・絵本太功記
尼ヶ崎閑居の場
   
武智光秀 吉右衛門
武智十次郎 染五郎
初菊 米 吉
真柴久吉 歌 六
皐月 東 蔵
魁 春

・連獅子
   
狂言師右近後に親獅子の精 仁左衛門
狂言師左近後に仔獅子の精 千之助
浄土僧専念 錦之助
法華僧日門 又五郎

・曽我綉俠御所染
御所五郎蔵
   
御所五郎蔵 染五郎
星影土右衛門 松 緑
傾城逢州 高麗蔵
傾城皐月 芝 雀
甲屋女房お松 秀太郎

先月味をしめて,再び前売り+幕見の一日コース.昼はまた寿司(現在空前の寿司マイブーム進行中).幕見席は遠くて,顔まで見ようと思うと双眼鏡必須.袖だとずいぶん近くて,双眼鏡無くてもなんとか行ける.見きれるのは残念だが,舞台中央での所作事なんかは,前後の動きや足の運びが立体的に見えて,面白し.

3階の袖だと,附け打ちの音や大向こうの掛け声にフラッターエコーが乗るようだ.舞台からの音は大丈夫のようだった.

劇場で気づいて,帰って検索すると,同様のブログ記事を一件だけ見つけた

2014年9月20日

石川県立音楽堂 邦楽ホール

金沢おどり

前日金沢着で,昼は寿司屋に.

ホールは小ぶりだが,花道もあり本格的.エントランスの雰囲気(コンサートホールとは別で和風のもの)も結構.コンサートホールのエントランスとは内部でつながっている.

ぜひ,歌舞伎の一か月公演とかもしてもらいたいものである.必ず見に来ます.

金沢おどりは,休憩含んでトータル1時間半くらい.
演出なかなかのもの.

音響は,唄と三味線にPA使用で残念であった.下手の桟敷に唄と三味線の高座をわざわざ設置してあるのに,音は舞台上方から聞こえてくるのは興ざめ.

終了後はまた寿司.



2014年9月14日

杉並公会堂

くにたち市民オーケストラ
指揮:神宮 章

ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲
ブルックナー:交響曲第5番

吉祥寺でランチ(蕎麦,天ぷらが揚げ置きだったのでちょっと残念.今度から昼はやめよう)をしてまだ時間があったので,とあるデパートの喫茶室へ.初めはすいていたのだがが,後から来る客が高齢者ばっかり.ほとんど老人ホームの集会所にしか思えない状態になってしまう.

さて,コンサートの方です.ブルックナーの80分の演奏はさすがに長かった,ほとんど並みの交響曲2曲分だものなあ.演るほうも,聞く方もご苦労様といったところ.

ホールが小ぶりな割に演奏する人数は多数(含むトラ).強奏する場面も多く,音を吸収してくれるはずの観客の入りはあまりよくなく,ちょっと頭が痛くなった.2階席で聞いていたのに.

2014年8月30日

府中の森芸術劇場 ウィーンホール


・ヨハネス・ブラームス・フィルハーモニカー 第5回演奏会

モーツァルト 歌劇「魔笛」序曲

モーツァルト レチタティーヴォとアリア
「そなたはこうして裏切りをするのか ー 苦く恐ろしい後悔の気持ちが」

R.シュトラウス 4つの最後の歌

ワーグナー
楽劇「さまよえるオランダ人」より オランダ人のアリア「期限は切れた」

ブラームス ハイドンの主題による変奏曲

指揮・福田 光太郎 ソプラノ・臼木 あい バリトン・木村 善明

  • ウィーンホールで声楽ということで,先月に引き続きいい機会と思い出かけてみた.
  • 歌は良く響き満足.
  • 〆がハイドンの主題による変奏曲で,分量的にはやや物足りないかと思った.
だがしかし,アンコールでびっくりした.これほど驚かされると同時に,感激したアンコールははじめてであった.
  • オーケストラ配置が通常に戻り,歌い手の出番は終了したと思い込んでいた.
  • 歌い手ふたりいたのに,プログラムでは共演がなく,残念に思っていた.
  • まさか,あんなところから登場するとは…
  • 登場したときには拍手したかったのだが,誰もしなかったのが残念.まあ,歌舞伎ではないしねえ.
  • 曲がプログラムとちゃんと首尾相応しているし.
というわけで,テンション高く帰宅したのであった.

2014年8月24日

パルテノン多摩

Muse Philharmonic Orchestra
指揮 高井優希

・ビゼー 歌劇「カルメン」より
・ベートーヴェン 交響曲第5番 ハ短調 作品67

昼を駅近くの蕎麦屋で済ませてから,会場へ.

運命を生で聞くのは初めてだ.第一楽章短い動機の積み重ねをおもしろく聞けた.第四楽章盛り上がるんだけど,だんだん飽きてくる.ちょっとしつこい感が.テンポの関係か.

オーボエ・カンタービレ.

マナーすごくいい.咳もほとんどない.

・夜,教育テレビで,ロマンド管弦楽団のチャイコフスキーのバイオリン協奏曲@サントリーホール.
第一楽章後に盛大な拍手.あんまり好きではない.

2014年8月16日

歌舞伎座


納涼歌舞伎

9:45に歌舞伎座着.今日はまず4階席で一幕見に初挑戦.どのくらい待っているか予想がつかなかったが,立ち見は回避できたようで,一安心.50番台のチケットを購入し,40分待ちで入場,上手側で一列目にすわる..


  • 恐怖時代

   
お銀の方 扇 雀
磯貝伊織之介 七之助
茶道珍斎 勘九郎
細井玄沢 亀 蔵
梅野 萬次郎
春藤釆女正 橋之助

天井近くて,とても遠いが,全体像はよく見える.三階のバルコニー席でさえ,舞台に近くてうらやましいくらい遠い.だが,声はよく聞こえる.表情を見るには双眼鏡が必須.

芝居はとてもスプラッタで,若いころの筒井康隆作といわれても信じたと思う.谷崎も筒井もどちらも,常識に縛られないという点で共通する.両方に若いころはまった私は常識人であるのだが…

席の遠さは,今年1月の大相撲見学(2階席後ろから2列目)と同じ感じであった.



1時ころ終了.昼食は寿司,その後,和光のパーラーや,並木通りとデパートうろうろで時間を過ごす.やや雨.


6:00に再度歌舞伎座で,今度は一階指定席,5列目でで夜の部を見物.


  • 勢獅子

   
鳶頭 三津五郎
鳶頭 橋之助
鳶頭 獅 童
芸者 七之助
手古舞 新 悟
鳶の者 国 生
手古舞 鶴 松
鳶の者 虎之介
手古舞 児太郎
鳶頭 巳之助
鳶頭 勘九郎
鳶頭 彌十郎
芸者 扇 雀

さすがによく見える.意外なことに声は幕見席のほうが大きく聞こえた.音響設計の成果がよくわかった.おどりは,勢揃いでおめでたく,楽しかった.
 

  • 怪談乳房榎

   
菱川重信/下男正助/うわばみ三次/三遊亭円朝 勘九郎
重信妻お関 七之助
磯貝浪江 獅 童

朝一番の芝居も見ているので,勘九郎が大変なのがよくわかった.(見ていないが2部も出ているし)役者は大変だ.3役くっきりはっきり演じわけているという印象.

獅童,悪役顔で悪役を演じる.きまっていて面白く見た.

正助,浪江の兄弟杯の下りで,獅童が徳利を倒すという小ミスを,勘九郎がアドリブでずいぶんとつっこんでいて,獅童もまたずいぶんと返していた.(この芝居初めて見るので,たぶん.でも,獅童が途中あわてて地の声になったり,とちったりしたので,仕込んであったわけではないだろう.)

9:15ころ終了.家に帰った時刻は結構遅くなったが,まあ,しょうがない.楽しい一日であった.


2014年8月10日

杉並公会堂

オーケストラ・セレーナ 第5回演奏会

グリンカ/歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.35
チャイコフスキー/交響曲第6番ロ短調op.74「悲愴」

午前中は台風による豪雨.ほぼ通過と見込んで,昼過ぎに家をでたが,それでも一瞬激しい雨にさらされた.こんな日はすいているだろうと思っていたのにさに非ず.

2階のバルコニーに席をとった.

このホールには,ほぼ2年ぶりにやってきた.その後いろいろ訪ねたホールの経験からも.このホールの残響はぴか一と思われる.響きが豊かで,それでも音の芯はしっかりしている.特に木管が良く聞こえる.

演奏も,アマオケらしからぬところをみせていた.

マナーはなかなかよかった.協奏曲の第一楽章の後に拍手パラパラで,悲愴の第三楽章の後はまったくの静寂.終曲時にもしばらくの静寂.拍手の仕方がマニアックであった.

来月もここに来ることにして,チケットを購入.


2014年7月21日

オリンパスホール八王子

八王子シティオーケストラ

イングランド民謡 / グリーンスリーブス
シューベルト / 交響曲第7番 「未完成」
ブラームス / 交響曲第4番

3連休最終日.

前半は2階席下手側中央 後半は1階のかなり前の端.聞こえ方が全然違う.2階は分離よく間接音多め.1階はまとまって音がやってくる.迫力はある.

2014年7月12日

府中の森芸術劇場ウィーンホール

プロムナードコンサートVol.200
パイプオルガン&メゾ・ソプラノ&パーカッション

オルガン 小島弥寧子
メゾ・ソプラノ 向野由美子
打楽器 多田恵子

このホール、歌がこんなに響くとは思わなかった。さすがの残響である。ちょっと天国的(キリスト教の)であった。

オルガンは普通に聞こえるというか、ホール残響なしのオルガンなんて聞いたことないからなあ。トランペットやフルートなど、いろいろな音色のストップが聞けて楽しかった。

残念ながら、観客の平均年齢はかなり高い。秋の文楽のチケットを買って帰った。




2014年7月8日

歌舞伎座

七月大歌舞伎 夜の部

・猿翁十種の内 悪太郎
   
市川右近・猿 弥・弘太郎・亀 鶴

松羽目ものの始まりだが,背景の松は絵でなく置物だし,囃子は舞台の上手で背景の裏から聞こえてくるしで,何か変だなと思っている間もなく,がらりと舞台転換.おどろいた.感銘した.

・修禅寺物語
   
中 車・月乃助・寿 猿・春 猿・笑三郎・亀 鶴

中車声量不足.最後,娘の断末魔を見たいといったところで,笑いがおこるようでは,それまでの演技で,夜叉王の狂気性を十分観客に植え付けることができていなかった,というところか.

・天守物語
   
玉三郎・海老蔵・門之助・吉 弥・尾上右近・猿 弥・市川右近・中 車・我 當

天守物語はその昔,玉三郎の初役の舞台を教育テレビで面白く見た.桃六の役を小沢栄太郎が演じていた.田宮次郎版白い巨塔の鵜飼医学部長が,最後の最後で出てきて,ずいぶん仰天した.デウスエキスマキナ的な落ちにも,驚いたものだが.30年以上前の話である.その後,鏡花の戯曲に,しばらくはまったんだった.



2014年6月21日

八王子市芸術文化会館 いちょうホール

東京経済大学管弦楽団

スッペ     怪盗団
ブラームス  ハンガリー舞曲(第1、5、6番)
ベートーベン 交響曲第7番 

ここにもホールがあるとは全く知らなかった.お昼ご飯に中華を食べた後,八王子駅から斜めの道を歩いて,10分程度.近くには市の美術館があり,5‐6年前に九谷焼を見に来たことを思い出した.パーカッションのメガネの女の子,目立ってうまかった.

2014年6月7日

石川県立音楽堂 コンサートホール


オーケストラ・アンサンブル金沢

バッハ(B.イェストル編):コラール前奏曲「聖霊なる神よ」BWV.671
ベートーヴェン:交響曲 第2番 ニ長調 作品36
ベートーヴェン:交響曲 第3番 変ホ長調 作品55「英雄」

1年半ぶりにこのホールに来た.1階席かなり埋まっている.2階3階正面はだいたい五分くらい.おもしろいことに2階バルコニーより3階バルコニーのほうがお客が多い.休憩中に様子を見たところ,ステージ半分が見切れている.それでもコアなファンが来ているということか.

コラールはなかなかあやしい編曲.地味だが,オードブルとしては,まずまずか.

シンフォニーは感心した.弦が人数だいじょうぶかと思ったけれど,弱奏から強奏までしっかり音が出ていて素晴らしかった.最強奏でも音が濁らない点では,初台よりもすばらしい.ホルンに微妙な点がよくあったのだけは残念.

このように2と3番を続けて聞くと,エロイカによってロマン派の幕が開いたという感が強くもたれた.初演で評判が悪かったのも,それまでになかった音楽ということで,ある意味当然と言えるだろう.

マナーはまずまず.

音楽堂には邦楽専用ホールも別にあるのだが,一度訪問してみたいという気分が高まってきた.

金沢では駅近の寿司屋でのランチと,片町の日本料理屋での晩御飯.おいしかった.

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これを書くにあたって,前回訪問のログ(大みそかのカウントダウンコンサート)を見かえしててみると,有村架純さんが映画の宣伝で出演していたことがわかった.知らなかった.若春子をすでに実見していたんだ.

2014年6月1日

たましんRISURUホール (立川市市民会館)

公文協中央コース
市川猿之助襲名披露
市川中 車襲名披露

元アミュー立川で改装以来初めて.まえはコンサート,歌舞伎,能狂言など一番よく来ていた.昨年の府中の巡業の反省から,一階席の前の方に.客席のスロープが芝居小屋より強くて,結構見やすかった.

・太閤三番叟
右近・笑三郎・ 笑也

三番叟の最後に立ち回りとは,これまた意外な構成.猿翁の趣向だとか.

・口上

・一本刀土俵入(いっぽんがたなどひょういり)
猿之助・中車

中車は一昨年の新橋演舞場,「将軍江戸を去る」以来.ずいぶんと上手になった.せりふ回しに歌舞伎らしさが出てきたと思う.五三桐の石川五右衛門を演じたあたりがいろいろな批判のピークだったと思うが,今にして思えばこれも猿翁のきびしい訓練であったのか.7月歌舞伎座行こうかな,どうしようかな.

寿猿,竹三郎の掛け合いには抜けた感じというか,味があって面白く見た.50,60はまだまだひよっこと納得.

大向こうがかかったのはよかったと思うが,声デカ過ぎ.

2014年5月26日

明治座

慙紅葉汗顔見勢 伊達の十役
市川染五郎

・一階中ほど花道よりの席
・まるでマジックショーみたいに早変わりしていく.
・仁木弾正の宙乗り,かっこいい.
・四幕目,大事の鎌の刃が抜けてしまうトラブルあったが,染五郎は何事も無いようにうまく対処.観客大喜び.
・千穐楽,カーテンコール有,一階席の前の方の客がいちはやく立ったため,一階席は総立ち状態.二階,三階は知らぬ.幕引き際に染五郎が右手を振っていた.多分上手よりの半分の観客には見えなかったことだろう.

2014年5月18日

府中の森芸術劇場ウィーンホール

CPEバッハと「二人の父;JSバッハ,テレマン」

G.P.テレマン : 4声のコンチェルト ニ長調 TWV43:D4
C.P.E.バッハ : フルート協奏曲 ニ短調 Wq.22
C.P.E.バッハ : クラヴィア協奏曲 イ長調 Wq.29
J.S.バッハ : 管弦楽組曲 第二番 ロ短調 BWV1067

葛西賀子(フルート) 瀬川 玄(ピアノ) 山本誠一郎(指揮) 他

前回といっても,すでに一昨年の暮れに来て以来になるが,その反省?に基づき前のほうの席(全席自由)に座った.それが成功だったようで,直接音と間接音のバランスがとてもよく,大変聞きやすかった.それも含めて,なかなか結構な演奏会だった.

観客の入りはちょっとさびしかったが,マナーはとてもよかった.

一点だけ惜しかったのが,クラヴィア協奏曲で,スタインウェイのフルコンサートグランドが舞台客席側にドーンと配置され,弦合奏(2+2+2+2+1)がその奥で,姿も見えなければ音量のバランスもさみしいという点であった.せめて弦を前に出すとかしてほしかった.ピアノ五重奏と前後逆と思えば,イメージできると思うが.

一番いい解決法は,フォルテピアノを買ってもらうことなんだろうがいかがか?府中市お金あるんだし.

府中の森芸術劇場へのアクセスについては現在いろいろ試行錯誤中.




2014年5月11日

府中の森芸術劇場どりーむホール

調布フィル ハーモニー 管弦楽団 
定期演奏会

指揮 佐藤 雄一
ヴァイオリン独奏 石亀協子

ウェーバー / 歌劇「オベロン」序曲
メンデルスゾーン / ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
ブラームス / 交響曲第2番 ニ長調

アマオケは久しぶりだが,天気もいいし,バイオリン協奏曲は珍しいので行ってきた.独奏すばらしかった.しかし,会場の遠慮会釈のないゴホゴホ攻撃はなんとかならないのか.カデンツでも盛大にやっているんだものなあ.

ブラームス / 交響曲第2番

久しぶりに聞いてこれ思い出した.

http://www.geocities.co.jp/Hollywood/8562/lupin.mid

連結クラシックより

多分15年以上前から存在するサイトです.

2014年3月24日

新橋演舞場

スーパー歌舞伎II
空ヲ刻ム者
―若き仏師の物語―



  • 脚本が理屈っぽすぎ.主人公の悩みがわかりづらく,どうしてその結果としての行動が出てくるのか理解しづらい.左翼的な民衆観でストーリーが進んでいたのが,いつの間にかそれがどこかにいってしまった.あらら,民の苦労は未解決のまま.
  • 各幕に一人づつ主人公に抱かれて死んでいくのは,かなりくどいのではないかと.
  • 大道具,照明,スモークなどは面白く見られた.九龍の屋敷で,背景の2体の大きな仏像のセットは秀逸.
  • セリやスッポンの多用も面白く見られた.
  • 劇伴が録音で,残念.自分が劇場に魅力を感じていた大きな理由が,生の下座音楽を聞くことにあったということがあらためてわかった.
  • 席は2階の最前列,宙乗りが近寄ってくると,観客は大興奮.

2014年3月21日

南座

三月花形歌舞伎

松緑,菊之助等

一、御摂勧進帳 (ごひいきかんじんちょう)
一幕目 山城国石清水八幡宮の場
     ─ 暫 ─
二幕目 加賀国安宅の関の場
     ─芋洗い勧進帳─
   

二、京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)
道行より鐘入りまで


所用があり,京都へ行くついでに南座で観劇.20年以上前の梅玉,福助襲名を3階席から見物して以来の南座となった.籠釣瓶を見たような記憶がある.当時京都に住んでいたが,薄給のため良い席は取れなかった.今回は花道にも近い一等をとった.1000席くらいで規模は歌舞伎座の半分くらいなのか.

娘道成寺大変結構でした.

あくる日の昼は,京都駅に近いところで会席料理.詳細は書かないが,2回目の訪問.味を再確認.現在,一番気に入りの和食といえる.最近のトレンドは,お椀に焼き魚を入れること,刺身に醤油に加えて味変用調味料を出すこと,刺身のつまにスプラウト系を多用すること,といったところか.

2014年3月16日

サントリーホール

京都市交響楽団東京公演

ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 op.18
マーラー: 交響曲第1番 ニ長調 「巨人」



  • P席前から2列目.ほとんどオケメンバーの気分である.楽しい.
  • パーカッション激近!
  • 指揮者がよく見える.こういう風に見えているのね.(マーラーに合わせてラジオ体操をしている怪しいおっさんにしか見えないシーンもあったが…妄言すみません)
  • 指揮者の顔芸もよく見えた.サムズアップが好きなのねこの人.
  • 協奏曲ではピアノが遠くて(おまけに反響版が一般客席向け),音量的にオケに負けてあまりよく聞こえなかった.残念.(前から指摘されているようですね)
  • 交響曲ではそのような問題なし.最終楽章は大いに盛り上がった.
  • 最安席でこれだけ楽しめるのはいいかも.
  • 5年ぶりの東京公演とのことで,気合にみちた演奏を聞けたといえよう.

2014年3月4日

歌舞伎座

鳳凰祭三月大歌舞伎
昼の部

一、壽曽我対面(ことぶきそがのたいめん)
   
工藤祐経 梅 玉
曽我五郎 橋之助
曽我十郎 孝太郎
近江小藤太 松 江
八幡三郎 歌 昇
化粧坂少将 児太郎
喜瀬川亀鶴 梅 丸
梶原平次景高 桂 三
梶原平三景時 由次郎
大磯の虎 芝 雀
鬼王新左衛門 歌 六
小林妹舞鶴 魁 春

二、新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん)
   
山蔭右京 菊五郎
太郎冠者 又五郎
侍女千枝 壱太郎
同 小枝 尾上右近
奥方玉の井 吉右衛門

恋飛脚大和往来
三、玩辞楼十二曲の内 封印切(ふういんきり)

亀屋忠兵衛 藤十郎
傾城梅川 扇 雀
丹波屋八右衛門 翫 雀
井筒屋おえん 秀太郎
槌屋治右衛門 我 當

四、二人藤娘(ににんふじむすめ)
   
藤の精 玉三郎
藤の精 七之助



  • 人間国宝を4人も一度に見ることができた.
  • でも,4幕見るとけっこう疲れる.去年の3部制の時は2幕だったので物足りなかったのはたしかだが.
  • 今月はあと二回芝居見物がある.

2014年2月18日

歌舞伎座


二月花形歌舞伎

夜の部
通し狂言 青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)
  白浪五人男

   序 幕  初瀬寺花見の場
        神輿ヶ嶽の場
        稲瀬川谷間の場
   二幕目  雪の下浜松屋の場
        同  蔵前の場
        稲瀬川勢揃の場
   大 詰  極楽寺屋根立腹の場
        同  山門の場
        滑川土橋の場
   
弁天小僧菊之助/青砥左衛門藤綱 菊之助
南郷力丸 松 緑
赤星十三郎 七之助
忠信利平 亀三郎


丁稚長松 藤間大河

日本駄右衛門 染五郎

  • この間みたいな大雪と観劇予定が重なると悲劇だなあと思いつつ歌舞伎座へ.
  • 廻り舞台,大ゼリ,がんどう返しには感銘を受けた.歌舞伎座の間口の広さには必ずしも好意的ではなかったのだが,仕掛けは大きい方が見栄えがとてもすることに納得.
  • 菊之助,松緑熱演.比較して染五郎は声量不足で,大親分らしくなかった.残念.
  • 蔵前の場はストーリーと展開が無理すぎて,すっかり観客が笑うところになっていた.昔は泣くところだったんだろうか?それとも?
  • 大向こうが少なく,タイミングもいまいちで決まりどころがしゃきっとしなかった.音羽屋とほとんどかからない??(高麗屋の方が多かった)
  • 前回の訂正.上手のエスカレータは往復で3階に行ける普通のものだった.吉兆に行く人には便利だったのか.

2014年1月26日

浅草公会堂

新春浅草歌舞伎第二部 千穐楽

お年玉<年始ご挨拶> 

片岡 愛之助

市川猿翁 作
博奕十王

博奕打      市川 猿之助
獄卒     市川 弘太郎
          市川 猿四郎
閻魔大王   市川 男女蔵


飛脚大和往来
新口村

亀屋忠兵衛   片岡 愛之助
傾城梅川         中村 壱太郎
孫右衛門         嵐  橘三郎
忠三郎女房   上村 吉 弥


屋敷娘

お春         中村 壱太郎
お蝶         中村 米 吉
お梅         中村 梅 丸

石橋

獅子の精 中村 歌 昇
獅子の精 中村 種之助
獅子の精 中村 隼 人


  • 今月,来月,再来月と歌舞伎観劇することと相成った.
  • (付記)野村萬斎と猿之助の対談番組が先日ETVであり,博奕十王の狂言版と歌舞伎版の比較をしていて,とても興味深かった.

2014年1月24日

両国国技館

大相撲初場所14日目


  • 今年初更新
  • はじめて国技館の中に入った.2階のいちばん安い指定席で,後ろから2列目.土俵が遠かったが,見えないこともない.2階席自体が1-3階くらいの高低差があり,2階の前のほうなら結構見やすいかも.今度はそっちにしてみよう.
  • 会場には13時ころに入って,三段目の相撲で見えを確認したのち,食堂でランチ.その後館内見物をしてから,十両の取り組みあたりから観戦.
  • 遠藤の人気はすごかった.対琴欧州戦が大盛り上がり.